呼吸器と気道研究
PowerLabデータ収録システムを使って、呼吸器や気道研究のデータをインビボ、インビトロ実験で記録できます。
PowerLab、スパイロメータ、1000L/分フローヘッドを使って記録した強制呼気データ。
実験で測定できる主なものとして:
- 呼吸数
- 肺容量と呼吸流速
- O2 と CO2 解析
- 肺音
- 気管支/気管リングの収縮
- アレルギー/炎症の研究
PowerLabを使って動物やヒトの胸内圧、呼吸流量や流速、薬理学研究用の摘出気管支リングの収縮などのパラメータを記録することができます。
ADInstruments社のスパイロメータは様々な呼吸フローヘッドと併用できる差圧トランスジューサで、小動物、大動物、ヒトにおける気道や呼吸の研究に最適です。アナログ出力電圧を持った市販のタービンやドラム式スパイロメータもPowerLabに接続可能です。Spirometryエクステンションを使用すると、オンラインで呼吸容量とフローが簡単に測定できます。
PowerLabとガスアナライザーを使って、リアルタイムでO2とCO2 の濃度を測定しディスプレイします。トランスジューサは高速で応答しますので、ヒトからの呼吸ガスも正確に反応します。動物実験にも適したサンプリングフロー制御機能も備わっています。
肺音は心音聴診トランスジューサを使って高周波数設定で記録します。個別のチャンネルでフローと肺音を計測することにより呼吸サイクルと簡単に相関できます。Chartのオーバレイ機能とズーム機能を用いると観察したいポイントが拡大でき、詳細に解析することができます。
スパイロメータと1L/分フローヘッドを使って、モルモットから記録したデータ。Chart Spirometryエクステンションでオンライン演算で得られた呼吸レートからフローと容積を算出します。
子音"p"を繰り返し発音する間の強制吸気から記録した気流と圧。各 "p"の音は気流信号では平坦部、圧信号ではピークとして現れます。下方のチャンネルはスムージングされたフロー信号、積分、微分処理された 圧信号を表示してます。
PowerLabの特長
- 呼吸流量信号を積分処理し容積トレースをしたり、反対にドラム式スパイロメータで容量信号を微分処理してフローデータを求めることもできます。
- Spirometry エクステンションは生信号を処理して、VE、 VT、 呼吸数、PIF、 PEF、 FVC、 FEV1などの呼吸パラメータをディスプレイし、フロー/容積プロットやスパイロメータレポートを作成します。
- XY 画面(Windows用)、XY プロット(Mac OS用)を用いて、フロー/容積または 圧/フローループがオンラインでディスプレイできます。
- 個別のチャンネルで肺音、フロー、圧を同時に測定することにより肺音を呼吸サイクルと相関できます。
- Spectrum とSTM エクステンション (Macのみ)で肺音周波数の解析を行います。
実験に適した製品
- ML870 PowerLab 8/30 (8 チャンネル)
- ML141 スパイロメータ
- MLT300L フローヘッド
- MLA140 スパイロメータキット
- ML206 呼気CO2/O2アナライザー
- MLA246 ガスミキシングチャンバー
- ML224 4連ブリッジアンプ
- MLT844 血圧トランスジューサ
- MLT206 心音聴診トランスジューサ
ソフトウェアハイライト
- Spirometry エクステンション
- XY ビュー機能
- マーカー機能
- スペクトラム機能